希望の牧場　〜ふくしま〜 とは（「希望の牧場　〜ふくしま〜」プロジェクト団体趣意書）

　 東日本大震災によって発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、同発電所から半径20キロ圏内が警戒区域に設定されました。
　 同区域にはいまもなお、牛2,000頭、豚3,000匹、そのほかにも、羊、ダチョウ、鶏などの家畜や、犬や猫などの動物たちが取り残されており、その多くが飢餓に苦しみ、冬季には全滅も危ぶまれる状況にあります。

そんななか、政府は、同区域の家畜について、殺処分の方針を決定しておりますが、これに同意した蓄主は全体の約3分の1にとどまっているのが現状です。
　 私たちは、動物福祉の観点から、こうした動物たちを区域内または区域外で管理・飼育するための環境や施設を整えることで、動物たちの「いのち」をつなぐことを第一の目的に、「希望の牧場〜ふくしま〜プロジェクト」を設立するものです。

また、こうした動物たちを継続飼育することで、今後の放射能災害の予防に貢献し得る、貴重な科学的データを集積し、学術研究などの公益性の高い目的に活用することができると考えております。
さらにあらゆる活用方法を検討し、生命の尊さを広く国民の心に啓蒙するための活動に寄与してまいります。

「希望の牧場」の地図

「希望の牧場　〜ふくしま〜」プロジェクトにシステムを導入させていただくにあたり

　Sunrise-Japanの放射線量測定システムは、福島県やその隣県の観光地の風評被害を払拭するために現地のリアルタイムの放射線量データを提供させていただいています。
　「希望の牧場　〜ふくしま〜」プロジェクトにこの放射線量測定システムを導入するにあたり、当初のSunrise-Japanの目的である風評被害払拭とは違いますが、「希望の牧場」のありのままの状況を伝え、皆様に理解していただけるのも必要だと思い、システム導入の決断をいたしました。
　 当システムは同じ環境で同様の計測結果になるよう校正した同機種を複数地点に設置することにより、その測定値の相対的な値を確認できるようにしています。
　また「希望の牧場」では万が一測定器に故障があった場合でも計測を続けられるよう複数台同じ場所に設置して計測を行います。

測定環境

車内

測定場所１

　東京都清瀬市（40号〜254号）→外環和光IC→川口JCT→東北自動車道→西那須塩原IC→（400号〜121号）福島県南会津

測定場所２

福島県南会津（121号）→会津若松市→会津若松IC→郡山JCT→二本松IC→南相馬市役所→希望の牧場

　エム牧場内事務所2階（地上約3ｍ）窓際に、直射日光を避けるためカバーを付けて設置しています。
　測定器は東京都・福島県内に設置しているものと同じです、写真の窓の外にライブカメラでおなじみの景色が映っています、現地の電源環境により測定時間が制限される場合があります、ご了承ください。